たるみの原因
顔の形は皮膚と皮膚の下の脂肪、筋肉、骨で作られています。若い頃は皮膚も筋肉も脂肪も弾力がありしっかりと張っていますが、加齢とともに弾力は失われ、必要な脂肪は減り、筋肉は痩せて伸びていきます。それに加えて頭蓋骨も委縮して縮んでいきます。たるみというのは脂肪が増えること、皮膚が伸びるだけで起こるのではなく、各組織が弾力を失い伸びていき、土台となるべき筋肉や骨が小さくなることで顔全体のたるみにつながっていきます。
たるみシワ…顔の筋肉や脂肪のたるみが原因。また、必要な脂肪や骨が委縮してボリュームがロスすることでさらにシワを深くします。
たるみの種類、発生場所について
①頬のたるみ
ほうれい線…鼻の横から口の端にかけてできるシワ。頬の筋肉、脂肪がたるみ、口周囲の筋肉との段差でできる溝。頬の組織を引き上げることで改善し、ヒアルロン酸をシワの直下に注入することで除去可能です。ダブロによる治療も可能です。
マリオネットライン…口の端から下にできるシワ。頬の筋肉、脂肪がたるみ、口周囲の筋肉との段差でできる溝。頬の組織を引き上げることで改善し、ヒアルロン酸をシワの直下に注入することで除去可能です。ダブロによる治療も可能です。
ゴルゴライン…鼻の付け根から外側にできる溝。目の下の脂肪、骨が委縮することで目立ってきます。ヒアルロン酸を注入し、ボリュームを出す治療になります。
②瞼のたるみ
眼瞼下垂…上瞼を支える組織が緩んでくることで瞼が厚くなり、症状が進むと視界を遮ってしまいます。額ヒアルロン酸注入や目元がスッキリするリフトアップ方法で症状を改善させることが可能です。ある程度症状が進むとたるんだ皮膚を切開して切除する手術が必要となります。ダブロによる治療も可能です。
③アゴのたるみ
顎の骨が委縮することで皮膚が余りたるんできます。ヒアルロン酸を注入し縮んだ骨を補うことで余った皮膚を引っ張り、フェイスラインを整えて改善させます。ダブロによる治療も可能です。
③首のたるみ
皮膚が余りたるみとなります。治療としてはアゴのヒアルロン酸注入で余剰皮膚を引き上げ、ダブロで首全体を引き締めます。
たるみ治療
弾力を失って伸びた組織を引き上げることが根本的なたるみ治療となります。以前は手術で皮膚を切開し、たるんだ部分を糸で引き上げる治療を行っていましたが、患者様への負担が大きく高額な費用もかかり、手術によっては違和感が出るなど副作用もあったため最近では手術をしなくても同等の効果がある治療方法に移り変わっています。
①注入治療
ヒアルロン酸、コラーゲン等のフィラーを用いてたるみを引き上げ、ボリュームを出す治療。コラーゲンはアレルギーの問題があり、数年前から新開発されたヒアルロン酸が効果、安全性において第一選択となっています。
②ダブロ
HIFUと呼ばれる超音波を用いたたるみ治療機。メスを使わないリフトアップとして人気です。ダウンタイムなくたるみを引き上げる治療としては最も効果が高く、かつコラーゲン産生により肌のハリを出す特徴もあります。
注射時の麻酔
ヒアルロン酸注入…針を刺すときの痛みを和らげるため、希望者には麻酔クリームを使います。注入後はヒアルロン酸に含まれている麻酔成分により痛みは緩和されます。
ダブロ…HIFU特有の痛みがありますが、出力を調整しながら施術しますので痛みの程度は軽いものです。超音波が作用する場所は深い層のため表面麻酔も無効であり使用しません。
ラベールのたるみ治療
最新のヒアルロン酸注入による最先端のリフトアップ治療が可能です。15分で若返りが可能であり、その効果の持続期間は従来のヒアルロン酸に比べて2倍以上長いのが特徴です。手術に比べると痛みやダウンタイムは格段に少なく、費用も抑えられます。施術は注射のみで、治療後は化粧も可能であり、いくつかの注意点以外はすぐに普段の日常生活に戻れます。ラベールミラクリニックでは患者様の希望、悩み、顔の形をしっかりとアセスメントし、個々に合わせた治療を行います。自然な仕上がりで違和感なく若返りができます。
さらにヒアルロン酸注入によるリフトアップと同時にダブロを施術することで、それぞれの治療の得意分野を組み合わせた最高の切らないリフトアップを実現します。
ヒアルロン酸によるたるみ治療は最も得意とする治療で、額や手のたるみなど一般的には難しい部位の治療も当院では可能です。
ヒアルロン酸 1本 | 100,000円 |
ダブロ 顔+首 | 160,000円 |
治療の流れ
問診・診察=まずは患者様の悩み、希望をしっかりとお聞きし、ドクターによるカウンセリング、診察を受けていただきます。患者様のお顔の特徴に合わせた治療プラン、経過をドクターからよく説明を受け、治療方法を決定します。
施術=お顔のクレンジング・洗顔の後、記録用の写真を撮影し、各治療の施術を行います。
施術後=スタッフがお顔の仕上げ(保湿・美容液・日焼け止め)を行います。患者様はメイク直しの用具をご持参いただき、施術室にてメイクをしていただけます。
経過観察=各治療後、再診にて経過をチェックします。
通院回数について
①ヒアルロン酸注射
初診時にしっかりとアセスメントし、治療内容やリスクを丁寧に説明するので、1~2時間ほどかかります。当日に施術する場合はそのまま治療に入りますが、後日に予約をお取りして施術することも可能です。ヒアルロン酸注入後は注意をしっかりと守っていただき、2~4週間後に再診で経過をチェックします。もしもその間に心配なことがある場合はクリニックに連絡していただき、受診して診察を受けていただきます。経過をチェックして問題なければ追加で施術する時まで受診する必要はないので、その間リフトアップされた状態をお楽しみください。
②ダブロ
施術後特に問題がなければ経過観察の受診は必須ではありません。ダブロの効果を最大に発揮させるためには季節ごとに治療を受けることをおすすめします。
症例写真
症例1 60代女性
ほうれい線、マリオネットラインが悩みで受診。ヒアルロン酸注入によるリフトアップ、シワ除去、フェイスライン引き締めを行う。
【注入量】ヒアルロン酸8cc 【施術時間】40分
【費用】88万円 【併発症】なし
院長所見
60代で無治療のたるみとしては一般的な状態と思います。しっかりとリフトアップ、ボリュームアップを行い、ほうれい線とマリオネットラインにも直接注入することでたるみもシワも改善されています。この方は特に右顔面のたるみが強かったため、左右差が無くなるようにバランスをみながら治療しました。たるみが改善しシワが消えて若返っただけでなく、常に怒ったような顔が優しい柔和な表情へと変化していることがわかります。
症例2 30代男性
ほうれい線、目の下のシワが悩み。ヒアルロン酸によるリフト、ボリュームアップを施行。治療直後からほうれい線が薄くなり、6カ月経過してもしっかりと維持されている。
注入量=ヒアルロン酸5cc
施術時間=30分
費用=55万円
併発症=なし
ほうれい線が悩みであったがその原因であるたるみ治療を行ったところ、ほうれい線はほぼ消失。ほうれい線直下にも注入する予定であったが本人が結果に満足されたため、ヒアルロン酸リフトのみで治療完了。たるみの症状が軽い時期から治療を行うことが効果的であり費用も抑えられる。
症例3 30代女性
ほうれい線、顔全体のたるみを改善したいと希望。ヒアルロン酸注入によるリフトアップを強めにかけ、筋肉の緊張により丸くなった顎をヒアルロン酸で形を整える。頬のたるみは上からのリフトアップと顎からの引っ張りによりかなり引き締められ、フェイスラインが改善。
注入量=ヒアルロン酸4cc
施術時間=30分
費用=44万円
併発症=なし
若くてもたるみのやや強い方にはしっかりとリフトアップ治療を行うことが大事です。この方は特に下顎にたるんだ脂肪が溜まり、筋肉の緊張によって顎の先端が引っ張られ、外に膨らんだような顔になり顎も丸く短くなっていました。ヒアルロン酸を使って顎の形を整え、緊張を解いて長さを出した結果、フェイスラインがV字に近い形へとシェイプアップされました。お顔が細くすっきりと変化しましたが、これはたるみによって隠れていた元のフェイスラインに戻っただけで、違う顔になるわけではありません。もともとの細い顔に近付けるため、違和感がなく自然な若返り治療となります。
症例4 40代女性
たるみ、ほうれい線、シミ、シワ、くすみ、毛穴が悩みで、トータルフェイストリートメントを希望。ヒアルロン酸リフトでたるみを最大限に引き上げた後に顎のフェイスラインを整え、ほうれい線に直接ヒアルロン酸を注入。目元をスッキリする注入も行い、ボトックスで額、眉間、目尻のシワを除去。頬全体のシミをレーザー照射し、最後に額にヒアルロン酸を注入。その間、月に1回のケミカルピーリングとヒアルロン酸導入を行い、自宅でもピーリング石鹸を使った洗顔方法を指導。結果、ほうれい線は消え、たるみは改善し、シェイプされたフェイスライン、丸みのある額、大きくなった目、トーンが明るくキメの細かい肌となった。
注入量=ヒアルロン酸12cc
施術時間=1時間30分
費用=132万円
併発症=一部皮下出血
トータルフェイシャルトリートメント希望であったため、老化現象を一つ一つ改善させながら乾燥して機能の衰えた皮膚も治療。肌質は改善されてトーンの明るい保湿された肌質へと変化。ホームケアを丁寧に続けたこともこれだけの肌質改善につながったと思われる。たるみ治療にはヒアルロン酸が多数必要であったため複数回にわけて治療を行った。治療する度に頬が上がり、顔が細くなり、目が大きく開くようになることが本人としても楽しくなり、治療への意欲も向上した。皮下出血は無かったため、注射のみでダウンタイム無くこれだけの改善が得られ、患者様の負担が少なく満足度は非常に高い結果となった。
症例5 65歳女性
たるみ、ほうれい線、シワが悩みで、全体的に老けて、疲れて見える顔を改善したいとトータルフェイストリートメントを希望。ヒアルロン酸を使い、段階的にリフトしてたるみを引き上げ、全体的に痩せてボリュームロスが強いため、軟らかいヒアルロン酸を用いてボリュームの改善治療を行いふっくらと元気な表情へ近付ける。ボトックスで額、眉間、目尻のシワを除去し、アゴのシワも取りつつフェイスラインも整える。額へのヒアルロン酸注入により目が大きく開くようになり、最後に鼻筋とリップへの注入で、鼻元のたるみをとって引き締まった表情、ふっくらとしたリップにより元気で若々しい表情へと改善。唇への注入は発色を良くするため、自然な赤みがきれいに見られるようになります。
注入量=ヒアルロン酸17cc
ボトックス=額、眉間、アゴ
施術時間=3時間
費用=140万円
併発症=なし
治療は2段階に分けて行いました。1段階目の治療で皮膚の土台となる骨格を若い頃の形へと戻し、その時点で若返った顔を見て患者様本人も満足すると同時に次のステップの治療に対する期待も持つことができました。約1カ月の間隔を空けて2段階目の治療を行いました。そのsession2の治療では、頬やこめかみ、額などの痩せて凹んでしまう部分にしっかりとボリュームを戻してあげることで、どんどん若く、元気な表情へと変化。session1での基礎となる治療が効いているため、このボリュームロスを改善させる治療が非常に効果的になります。もしもベースとなる治療をせずにボリューム治療だけを行っても思うほど改善はされず、注入すればするほど膨らんだような顔になってしまうだけです。
治療後は想像以上に若返った顔に大変満足され、喜ばれました。老化現象、たるみの根本的な原因は頭蓋骨の萎縮とボリュームロスであり、そこに直接治療できるヒアルロン酸注入は本当のアンチエイジング治療とも言えます。特にボリュームロスを改善させるのはヒアルロン酸の得意分野であり、解剖的にも理論的、作用的にも、他の治療や一般的な美容、エステでは難しいことがわかります。
症例6 59歳男性
全体的に老けて見えてきたことを改善できればいい、と希望され受診。ヒアルロン酸でリフトアップし、アゴへの注入と小顔ボトックスを併用してフェイスラインを調整。額への注入とこめかみで上眼瞼の重みを取って二重のラインが出るようにして、最終的に皮膚のシワが寄らないようにするポイントへヒアルロン酸を注入。男性であってもフェイスラインを逆三角形にシャープにすることで、たるみが改善されて引き締まった顔になり、額へのヒアルロン酸注入が目元を軽くして、目が大きく開くようになります。それにより若々しく、引き締まった表情になります。
注入量=ヒアルロン酸20cc
ボトックス=額、眉間、目尻、アゴ、小顔ボトックス
施術時間=3時間
費用=200万円
併発症=なし
男性であっても老化の仕組みは同じであり、治療方針は女性と同じです。頭蓋骨、筋肉、脂肪の痩せてしまった部分をヒアルロン酸で補強、補充し、若い頃の骨格へと戻していきます。この患者様は日頃から身体を鍛えており、顔も鍛えれば引き締まるはずだ、という考えを持っていらっしゃいました。もちろんその効果もありますが、老化というのはボリュームロスが根本にあり、それはいくら鍛えても治らないことを丁寧に説明し、治療によって改善されるのを見て納得されて正しい知識を持たれるようになりました。
最初はやや受動的であったものの、どんどん改善されるご自分の顔を見て最後は感動し、若返りを楽しまれていました。このように、女性に限らず男性であっても、誰でも若く元気な表情になるのは嬉しいことであり、楽しいことでもあります。そして外面がきれいになることで自信が持て、積極的に行動し、内面美容へとつながります。ぜひ男性も若返りを楽しんで欲しいと思います。
たるみ用スキンケア
年齢による顔のたるみはホームケアで改善するのは難しく、クリニックでの治療が必要となります。しかし、自分でも皮膚のコラーゲン産生を促して、肌の張りを改善させることは可能です。そのためには栄養、睡眠、運動、ストレスといった日々の生活習慣を見直し、適切なホームケアを行うことです。
*高機能化粧品によるリフトアップケア
たるみ予防
最新の研究では紫外線が皮膚の奥の真皮へダメージを与え、深いシワやたるみを作ることがわかっています。また、高カロリーの摂取を続けると、肥満になるだけでなく細胞の老化を促進し、老化現象を早めることもわかってきました。たるみは年齢とともに進行し、全ての人に起こる老化現象ですが、その進行は人によって大きな差があります。老化を促進する紫外線、肥満、ストレスといった悪影響を減らし、適度な食事、運動、睡眠を心がけることで老化現象を抑え、たるみを予防することにもつながります。
外科的なたるみ治療との違い
美容医療においてたるみ治療は従来手術を必要とするものでした。顔の横を目立たないようにメスで切開し、たるみ部分を糸で物理的に引っ張り上げる方法ですが、当然手術による体の負担やダウンタイムは大きく、費用も高くなる治療でした。その後、メスを使わず針で糸を通し、小さい傷でリフトアップを行う治療が増えてきましたが、糸の素材による効果の差や副作用の問題が常に伴い、ドクターによる技術差も大きいため費用に対して結果が安定しないデメリットがあります。
最新の治療では、たるみの根本的な原因である組織のゆるみ、脂肪や骨の委縮に対してフィラー(充填剤)で必要なところに最小限の注射を行って改善させることが可能となりました。そのフィラーの中でも、アレルギーのリスクが高かったコラーゲン製剤から、安全性と性能面が確立されたヒアルロン酸製剤が主流となってきました。
ウシやブタなどの多生物由来であるコラーゲンと違い、ヒアルロン酸はアレルギーのリスクが圧倒的に少なく、弾力が自然で持続時間の長い製品も開発されています。ヒアルロン酸の安全性は低アレルギーであるだけでなく、生体へ完全吸収されること、万が一の場合に溶解する手段があることもあげられます。ただし数あるヒアルロン酸製剤の中には硬くしこりのようになる粗悪品もあるため、厚生労働省承認の製剤を使用することが最も安心です。最低でも製造、流通、安全性のしっかりチェックされたヒアルロン酸を選ぶことをおすすめします。
ヒアルロン酸によるたるみ治療は、手術や糸よりも費用や身体への負担が少なく、効果の持続時間にも優れ、なにより糸では出せないお顔のボリューム、張りを生み出すことができます。施術は注射のみですので傷は針孔のみで目立たなく、15分で若返りすぐにでも日常生活に戻れます。ダウンタイムはほとんどありませんが、最も多い合併症である皮下出血は少し注意が必要で、そのリスクを下げるために先端が丸いカニューレという特殊な針を使うこともできます。今まで大がかりな手術や処置が必要だったたるみ治療を、最小限の傷と負担で可能にしたヒアルロン酸リフトアップ治療は、今後もヒアルロン酸製剤の開発とともに進化していくことでしょう。
年齢別のたるみ
20代…20代から老化現象は始まりますが、この年代で目立つとすればもともとの体質や骨格が影響しています。顔に脂肪が付きやすい体質であったり顎の骨が小さいと、頬や首の皮膚、脂肪がたるんで見えます。顎やこめかみ、額など骨の形を整えることで悩みが改善されることが多いです。
30代…早い人は年齢によるたるみが目立ってきます。基本的なリフトアップに加えて、ほうれい線が深い人はほうれい線への直接注入を行うことで改善されます。
40代…老化現象の差が出てくる年代であり、見た目年齢も30代から50代と幅が広くなってきます。肌ケアを心がけている人であってもたるみの進行を止めるのは難しく、ほぼ全ての人にリフトアップ治療が有効となります。
50代以上…この年代では無治療でたるみのない人はほとんどいません。適切なリフトアップ治療を行えばマイナス15歳の若返りを目指すことも可能ですが、必要な治療やヒアルロン酸の量は個々によって大きく異なってきます。それぞれの骨格や症状に合わせた適切な治療を選択することが重要です。
自宅でスキンケア商品を使っても効果が無かった人へ
たるみはスキンケア商品のみで改善させることは難しく、原因にアプローチした治療が必要となります。もちろん生活習慣で老化現象を抑え、ホームケアで肌質改善し張りを出すことは可能ですが、一部の商品の広告にみられる効果は得られるのは難しいです。医療には広告規制がありますが、一般化粧品や美容商品の一部は残念ながら誇張した効果をうたう誇大広告があることも事実です。もしスキンケア商品を使って効果が無かったとしても諦めずにまずはクリニックへご相談ください。